修復ブラシツール系を使わずに不要な物を消すテクニック

ニライカナイ橋から見える朝日

「お目当ての場所を取りたいが、人がどうしても写り込んでしまう。」
「作品(イメージ)として撮りたいので、生活感や現実感が出てしまう物はできる限り除去したい。」

観光地の撮影などによくあるパターンですよね。もちろん”待つ”と言うのも選択肢の一つなのですが、時間やタイミングが限られている時によっては、そうも行きません。

出来る限り不要な写り込みが少ない写真を選んで、スポット修正ツール(ライトルーム修復ブラシツール(フォトショップ)を使うというのがよくあるパターンなのではないでしょうか。

修復(修正)ツールはとても優秀です。修正箇所をなぞるだけで、あたかも無かったようにパッと修正をかけてくれます。

特にフォトショップの修復ツール系はパワフルで、『スポット修復ツール』や『修復ツール』,『パッチツール』をしっかり使い分けブラシや選択範囲を適切に選択することで、違和感なく仕上げることが可能です。

ただそれらのツールにも苦手なシチュエーションが存在します。直線上の対象物微妙なグラデーション上にある対象物を消したりする場合などです。

今回はそのような苦手なシチュエーションでも、活躍できる修正テクニックをご紹介したいと思います。パパッと消せるうえ、うまくいけば”後から消した感”は、ほぼ無いように仕上げることが可能です。

全体の流れ

今回は、この写真の車を消してみたいと思います。直線的な橋の上にあるため、修復ブラシツールではなかなかうまくいかないシチュエーションです。

前提条件

仕組みもやり方もとても簡単です。先に前提条件を確認しておきましょう。
いつものことながら、難しい条件はありません。

  • 撮影時に写真を複数枚撮っておく
  • フォトショップを使う

1.撮影時に写真を複数枚撮っておく

仕組みの部分で理由は説明しますが、三脚でしっかり構図が固定された複数枚の写真が必要です。枚数については、消したい被写体の数や状況によって異なります。こちらについても、のちほど詳しく説明していきます。

2.フォトショップを使う

レイヤーの仕組みを利用して合成を行うので、レイヤー機能のあるソフトであれば何でも構いません。今回もフォトショップを使っていきます。

仕組み

まずは仕組み。同じ構図の写真を複数枚用意します。そして車が写っている部分の上”だけ”に、車が写っていない写真を重ねるのです。

写真で説明すると、このような感じです。

この白丸で囲まれた部分の車を消すために・・・

別写真の同位置部分”だけ”を重ねます。

で、消えると。フフッ。かんたん。

前提条件で、写真が複数枚必要になると説明しました。このように、消したい被写体が写っていない写真が、(状況に応じて)複数枚必要ということです。

やり方

さて、やり方です。と言っても重ねるだけ。今回は写真2枚で不要なモノ(車)を消せそうです。
重ねる前に、メインとなる写真の基本補正をザッと行っておきましょう。

次に2枚の基本補正を同期(そろえる)

露出の一致も行なっておきましょう。

で、フォトショップへ渡します。

この辺りの流れについては、『人間の目に迫れ!広いダイナミックレンジをフォトショップで手に入れる方法』にてもう少し詳しく解説しています。気になる方はこちらもどうぞ。

人間の目に迫れ!広いダイナミックレンジをフォトショップで手に入れる方法

2018.01.12

ここからはフォトショップにて作業を行います。

まず、メインにしたい写真(レイヤー)が上に置かれているのを確認してください。その下に他の写真を配置します。

メインのレイヤーに白マスクを追加します。

ここからはブラシで削っていく作業です。
大きさは被写体に応じて設定します。流用量については『100%』にしておきましょう。描写色は『』です。

それでは削ってみます。削るといっても”ポンッ”とタップするだけなんですけどね。

ほら消えた。超簡単ですね。同じ要領で、ポンポンしていきましょう。

完成です。拡大してジロジロ見ない限り、”後から消した感”はありません
(左 補正前 : 右 補正後)

まとめ

ニライカナイ橋から見る朝日

いかがでしょうか。簡単なうえ、汎用性もかなり高いテクニックだと思います。
例えば家族写真などで使うシチュエーションを想定してみましょう。

三脚を立てて、まずは家族がしっかり写っている写真を撮ります。

その後に(三脚は動かさずに)背景部分に不要なモノが写り込まない瞬間を狙ってシャッターを切りましょう。この時、家族が写っていようが写っていまいが構いません

家族がブレていてもオッケーオッケー。背景(の消したい部分)だけ合成する(重ねる)ので、関係無いのです。

そのほか観光地での集合写真など、このテクニックを覚えていればあらゆる場面で大活躍するでしょう。

ぜひ覚えておいて、想定されるシチュエーションでは”忘れずに”複数枚写真を撮っておいてくださいね。写真を編集するときに、あの時の自分を褒めたくなりますよ!

今回も活躍して頂いたライトルームとフォトショップ。どちらもレタッチには欠かせないソフトウェアです!

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ニライカナイ橋から見える朝日